科学英論文の書き方 ポイントレッスン

キャプションの書き方

今回はキャプションに関するポイントです。

論文を読む際、読者の大半は、アブストラクトと図表しか見ません。よって、各図表を独立したドキュメントとして理解できるようにすることが重要です。そのためにはキャプションが大切になります。

キャプションの主なポイント

  1. 図表が何かを説明する。
  2. 図表の解釈の仕方を伝える。
  3. 図表がなぜその論文に必要なのかを伝える。


では、ポイント1~3についてさらに詳しく見ていきましょう。

1. 図表が何かを説明する。
図表に含まれる全ての項目に関して必ず言及しましょう。そうすれば、読者はキャプションや凡例から、図表が示す内容を理解できます。図表の内容を明確にするために詳細に説明しましょう。画像の場合は、何の画像(CTやレントゲン、顕微鏡など)かを記載しましょう。

2. 図表の解釈の仕方を伝える。
図表をどのように解釈するかを伝えます。どこに(e.g. a peak, a dip, a flat line, a deviation, or a lack of deviation)注目すればよいのか、そしてその点の意味(e.g. an enhancement, a suppression, steady-state behavior, poor agreement with a theory, or good agreement with previous results)を明確にしましょう。そうすれば論文本文をまだ読んでいなくても、図表から論文の結論を推論できるでしょう。

3. 図表がなぜその論文に必要なのかを伝える。
最後に、なぜその図表を含めたのかを説明します。これは、上記2つのポイントを満たすために不可欠です。 “from this figure, the improvement in [something] can be seen”のような簡単な文で十分です。自分でもその図表をなぜ含めたのかがはっきりしない場合は、他の図表と置き換えるべきです。図表を論文に含めた理由をキャプションでうまく伝えれば、読者はその図表の内容も理解できるでしょう。そうでなければ、強調したかった内容とは別の情報に関心がいってしまうかもしれません。

以上のポイントを考慮しながらキャプションにも十分に配慮して論文を書き上げましょう。読者が図表に興味を持てば、論文本文まで読む人も必ず増えるはずです。