エダンズの教育ディレクター・上級出版コンサルタント トレヴァー・レイン博士が皆さまの論文を校正する中で気が付いた、よくある文法の間違いについて取り上げます。


第6回目は、「while」の使い方です。


次の4つの例文のうち、研究論文に適しているのはどれでしょう?

(1) The undergraduates said they used social media everyday while the postgraduates said they used it once a week.

(2) While the students drafted their blogs they listened to classical music.

(3) The teacher gave examples of correct grammar to the students while editing their blogs.

(4) While the students edited their blogs many grammar errors remained.


従属接続詞の「while」は主節(独立可能な節)に付随する従属節 (主節に補足情報を与える節)を導きます。「while」は 「at the same time as」や「during the time that」のような意味で使用する場合が多いですが、他の意味で用いる場合もあるので、曖昧な表現で読者を混乱させないように気を付けましょう。


例文(1)の「while」は2つのグループ(undergraduatespostgraduates)が同時に話しているように推測できますが、著者の意図は必ずしもそうとは限りません。もし同時であることを表すのであれば、等位接続詞の「and」を使用する方がより適切です。比較を強調したい場合は、「but」や「whereas」にコンマを用いて「The undergraduates said they used social media every day, whereas the postgraduates said they used it once a week」と書くと対比や対照が明確になって良いでしょう。


例文(2)では従属節の動詞に進行形を用い、さらにコンマで2つの節に分け「While the students were drafting their blogs, they listened to classical music」のように書くと同時進行で起きていることを明確にすることができます。


例文(3)も同時に起きている事象を表し、校正していたのは教師であると推測できます。しかし、もし生徒が校正しているのであれば、「The teacher gave examples of correct grammar to the students while they were editing their blogs」のように「while」に続く節に名詞と動詞を省かずに入れると、曖昧な表現を避けることができます。


例文(4)は「...だが~する」いう譲歩を表します。より明確化するためには、「while」の代わりに「although」、コンマ、完結した出来事を表現する過去完了時制を用いて書きます―(例:Although the students had edited their blogs, many grammar errors remained)。「Many grammar errors remained, although the students had edited their blogs」も可能ですが、いずれの場合も「while」は適切ではありません。



【Quick Tip】どちらが正しいでしょうか?

The reviewer complained that the references were not (1) current / (2) currant.


(2) currant は「干しぶどう」を意味する名詞であるため不正解です。「currant」と「grape」どちらも「a」が含まれると覚えましょう。 正解の(1)currentは名詞で「流れ」「流動」を意味しますが、この文では形容詞の「現在の」の意味で用いています。「最近の」「今の」を表す「recent」「present」もcurrent と同じく語尾に「ent」を含むと関連づけて覚えておきましょう!



Language tips prepared by Dr Trevor Lane, Education Director & Senior Publishing Consultant, Edanz Group